学校法人 佼成学園

二つの美徳

『大切にしている二つの美徳』「礼儀と親切」

「礼儀」とは人間関係を和やかに保つために、どうしてもなくてはならないものです。人と会ったら「お早う」「今日は」と挨拶する。何かしてもらったら「有り難うございます」と感謝する。ちょっとでも迷惑をかけたら「すみません」と詫びる。人の前をすり抜けるときなど「ごめんなさい」と会釈する。たったこれだけのことで、どれほど人と人の間が明るく暖かに保たれるか、計り知れないものがあります。
礼儀は、心が表れます、他の人の存在を大切にし、他の人の気持ちを尊重する心があればこそ、それが態度・表情・言動に表現されます。その態度・表情・言動がひとりでにその人の心にしみこみ、しらずしらずのうちに人格を育てあげていくものです。
このように「礼儀」は、人と人との間を明るく和やかに保つものですが、この保つという言葉が表しているように、どちらかといえば消極的な美徳です。ところが、礼儀と同じ観念すなわち「他の人の存在を大切にする」という心がけがさらに進展し、拡大すると「他の人の苦しみを軽減してあげたい」「他の人の幸せを助長してあげたい」という積極的な気持ちへと成長してゆきます。この積極的な気持ちが「親切心」であります。
この「親切」ということこそ、人間社会の明るさや和やかさをたんに保つのみでなくそれをおし進めていくためになくてはならない、非常に大切な美徳であります。